180820_アメリカ大陸を2/3くらい横断する鉄道に乗った(その1)
予定では、その5くらいまで続きます。
以下の旅程で、アメリカ大陸の大きさを実感する旅に出ました。
アメリカと言えば国立公園!なのですが、有名な国立公園の多くは西海岸に近いほうにあります。滞在させてもらっている東海岸からは有名どころの国立公園まではかなり遠いので、なんとなーく、行きたいような、めんどくさいような、、、気がしていました。
そんなある日、大陸横断する鉄道があるよ、という噂を聞き、気になってちょっと調べてみたら興味が更に湧いてしまったのでかなり積極的に検討を開始し、結局実行に移しました。
真面目な話、今回に関しては、国立公園でただ旅行しているだけだとちょっと嫌で、せっかく滞在させてもらってるからには、この国の事をなるべく多く知って帰りたいという気持ちがありました。
DC住んだ、サンフランシスコ行った、ロス行った、NY行った。でも、アメリカの大半を占める「都市部以外」はどうなってるの? この鉄道の旅で、実感としていろいろなことがわかりました。
アメリカは、「アメリカ」じゃだめだ。アメリカ合衆国-United States of America -だな、というのが率直な感想です。通算4か月半をアメリカ合衆国で暮らしましたが、私はアメリカのことなんて、ほんのちょっとしか、知りませんでした。
ここから数回に分けて
アムトラックの長距離路線のうち屈指の絶景ルート、大陸横断鉄道こと『カリフォルニアゼファー号の旅 2泊3日』52時間の旅程を通して、アメリカの風景を記録します。
その1では、ルートのうち1日目の半分(乗車後6時間くらい)までを紹介します。写真が多いですので、通信料勿体ない人はここで一旦キャンセルしてもらって、のちほどWifi環境で見てください。
■ワシントンDC→サンフランシスコ■
(ルート) 赤線 ワシントンDC→ミネアポリス→サンフランシスコ
直行便だと出発時間が選びにくいうえ、運賃が高かったのでミネアポリス乗り換えにしました。乗り継ぎ時間50分しかない状態だったのに、出発便が20分遅延。どうなることかと思いましたが、ミネアポリスからの飛行機も30分遅延したので良かった(良かったのか?)
サンフランシスコでは空港野宿で朝を迎えました。何を言っているのかとお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、サンフランシスコで日没を過ぎてから市内に繰り出すのは、空港に野宿するよりもリスクが高いからです。それが知られているからなのか、市内のホテルが高いからなのか、空港野宿をしている人はたくさんいます。制限エリア内にも、非制限エリアにも。今回は私は到着便でSFO空港に着いているので、非制限エリアで夜明かし。近くに、24時間営業のカフェがあり、危なさそうな人がおらず、若者やカップルなどが多くいるエリアで6時間ほど仮眠。
■サンフランシスコ→Emeryville■
カリフォルニアゼファーは、サンフランシスコからは出発しておらず、湾の反対側、オークランドの近くのEmeryvilleという駅から出発します。通常、この鉄道に乗る人は、サンフランシスコ市内からEmeryvilleまでのコネクションバスを鉄道とともに予約するそうなのですが、私は忘れたので自力で。ここは、鉄道を使うのは辞めます。なぜなら、オークランドは治安が悪い。市内より悪い。と、聞いているため。お金はかかるが、安全をお金で買うアメリカでは仕方ない。Uberを呼んでEmeryvilleへ。これでようやく乗車地です。
■カリフォルニアゼファー号■
先頭の牽引車を撮り忘れてますが、牽引車のあとに、寝台車6両、食堂車1両、ラウンジカー1両、コーチ(座席)車両4両ほどが連結されていました。繁忙期にはもっと増えることもあるらしい。
これも「安全をお金で買った」寝台の個室。部屋の鍵もかけれます。2人でも使えるせまーい個室を、今回は1人で使います。2階の個室のほうが眺めがいいが、私は、全体の3割程度しかない1階を見事に引き当ててしまい、眺めが悪い。。。(もしかして値段なのか。。最安で予約したので。。)
■いよいよ発車!■
Emeryvilleからしばらく海沿いに北上
橋も多い
アメリカ名物、延々と終わらない貨物列車(貨物も、石油も)長さにして1kmは繋がってると思われる。
最初の駅
IT系トップ企業が多くある一方で、この錆び方大丈夫?みたいな凄い橋や建物があるのも驚く。
この鉄道では、6am-11amまではコーヒー飲み放題。水のペットボトルはいつでも取り放題。
山あいの街に近づく。なんかこの道路気に入った?
踏切。好き。
列車はシエラネバダ山脈へ。くねくね曲がりながら、ずっと登り勾配。
だいぶ高く上がってきました。
周囲の植生や岩石の様子もめまぐるしく変化します。
ドナー湖。リゾート地なのだそうです。樹木が多すぎて全景は捉えられず。
凄く湾曲した線路。ヘアピンカーブもありました。列車は長いので、たまに先頭が見えます。
トラッキー駅。トラッキーの標高は1773mとのことで、だいぶ上がってきました。ここから先はまた少し周囲の様子が変わるので、写真も山盛りですし、ここで一旦終わることとします。
ここでおおよそ、15時か、、16時か、という所です。