180908_アメリカ大陸を2/3くらい横断する鉄道に乗った(その5・最終回)
大変のんびりしてしまいましたが、ゼファーの旅第5回です。これにて完了です。
今日の工程は③、の→に書いてある「オマハ」あたりからシカゴまでです。アイオワ州の畑の中をぶっ飛ばす日です。
おはようございます。オマハより西側のどこかで目覚めました。今日も朝ごはんを食べる気にはならなくて(昨日の晩、めずらしくしっかり食べたので)、モーニングコーヒーと、Ericがおいておいてくれたクッキーで終わり。
しばらくたって、オマハ駅に到着。やっぱり2時間遅れ。そして今日のこのあとの予定が絶望的であることに気づく。
今日は、本当は、シカゴについてから3時間後くらいの飛行機を予約していて、そこから友人の住む、ニューヨーク州バッファロー(ナイアガラの滝のアメリカ側でもっとも近い街)に飛ぶ予定でしたが、2時間遅れでは、絶対に空港に到着できません。さて、どうするか。調べものをしたいのに、とうもろこし畑の中では結構なエリアが「圏外」で(*使用する電話回線によるかも。私はH2OワイヤレスbyKDDI、というのを使ってました。これについてはまた後で)。
オマハ駅
いろいろ気になるけどほとんど圏外だから調べものもできず、仕方なくKindleで本を読む。ここで読んだいろいろは、旅から戻ったあといろいろ役立つ。やっぱ読書って大事だな。最近すっかり離れていたけど、iPad導入で本の持ち歩きができるようになったので、読書も再開しよう。
クレストン。
こんな感じの畑がずーーーーーーーーっと続く。
最初は激写していたものの。。。。
朝起きてから、シカゴ直前まで本当にずっとこれなので、今日は写真が少ない。スマホでは多少撮っていたけど、本気のカメラで撮るには、風景の変化がなさすぎる。
オタンムワ?
フレッシュエアーストップのため、外に出て歩き回る。時間があるので久しぶりに単焦点50mmF1.8など持ち出してみる。さわやかだ。
そして列車は相変わらず畑のなかをひた走り、さまざまな駅を過ぎていく。しかし。ずっと畑の中なのに、少しも巻き返してくれないのはなぜなのだ。一定区間、爆走したかと思えば、次の区間は「もっと早く走ってくれよ~涙」と言いたいくらい減速する。もうただでさえ2時間遅れているのだから、巻き返しても乗客は文句言わないと思うんだよ。
続・畑
さわやかでいいんだけど、私の頭の中は、乗り継ぎできない飛行機のことでいっぱいいっぱい。
ああーこんな街も気になる、気になるがしかし!!!飛行機のほうが気になる。
そうこう言ってる間に、シカゴの結構近くまでやってきました。
いつのまにか圏外からは抜けていて(正確には、圏外から抜けたのは結構早かったらしいのだが、スマホが自分から電波捕まえにいってくれなかったから圏外だった。電源切って再度入れたらアッサリ圏内。どういうことよ。。(;´Д`)
そんな訳でここから、全力で、乗れない飛行機の代替手段を考え始めたので、駅しか写真がありません。
飛行機が乗れない!となったとき、一般の方は便の変更を想定すると思います。しかし私は旅に関してはドケチなので、基本的に変更不可の最安チケットしか買いません。そのため今回もチケット変更できないと思い、ここから
・新規で購入可能なエアチケット
を調べ始めました。しかし前者は$350、後者に至っては本日の空席なし(嘘だろ)という状態でした。血の気が引いてきます。ああどうしよう、$350もあと5席って書いてある、早くしないとそれもなくなる。。。
このとき、別の友人とLINEで話していて「だめもとで航空会社に電話してみたらどうか」との提案を受けるも、アメリカ人スタッフ相手に電話して全く通じなくて困った経験のある私、躊躇う。躊躇ったのち、やっとの思いで電話をかけることを決意し、ネットで調べ始めたら「ユナイテッド航空USコールセンター(日本語専用)」という神のような窓口があることがわかりました。躊躇うことなく日本語で電話をかけてみたところ、私が手配していたチケットが「変更可能」なものであることを、オペレータのおねえさんから告げられました。
普段、変更不可ばかり購入しているせいで、今回もそうだと思っていましたが、今回は飛行機の手配が直前すぎて最安チケっとが売り切れていて、図らずも変更不可チケットを買っていたようです。たすかった。。。到着時間は遅れるが、仕方ない。22時半くらいの便のチケットに変更してもらってことなきを得ました。
ああ、やっとシカゴ。長かった。遅延も含めると、53時間半の鉄道旅でした。アメリカって本当ーーーーーーーーーーに大きい。
飛行機問題で疲れ果てて、でかける気力もなく、駅(シカゴ・ユニオンステーション)の中で休憩。ここ、有名なホールなんだそうですが、残念ながら天井工事中。天井までの吹き抜けが見事だというのに残念無念。
その後も、まーーーいろいろありまして。友人宅には21時半に到着する予定が、なんと深夜2時半の到着になってしまいました。
2230のはずの飛行機は、到着した機材の調子が悪いので別の飛行機を手配しますとのことで+70分の遅延となりました。また、機内に搭乗してからも飛行機はなかなか動かず、私の見ている前で、空港スタッフが飛行機に繋がれた機械を「おっかしーなー、なんで動かへんのや(バンバン)みたいな調子で叩いているのを見て怖くなったりしました。結局、+20分の遅延となり、深夜24時頃にシカゴの空港を出発。時差一時間のバッファローへは、現地時間深夜2時の到着となりました。
写真左が東側ですが、シカゴからバッファローへの飛行機、窓際が当たりまして。外を見ていたら、きれいな沿岸の夜景が見られました。
更に、もしかしてと思って外を見ていたら、やっぱりね。五大湖の上は空が真っ暗なので、星が見えるかなあと思っていたのですが、やっぱり見られました。そして昨日に引き続き、ペルセウス流星群の流星を3つほど観測。ちょっと天の川も見れました。隣の人に多分へんな目で見られながら。着ていたパーカーのフードを窓にべったり押し付けて機内の反射をなくし、空を眺め続けること30分、ですね。子どもか私。
こんな感じで、アメリカ大陸2/3ほど横断の旅は終わりました。
長くなるので、思ったこと知ったことなどは別エントリーとします。
最後までお読み頂きありがとうございました。